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申年女の旅記録。また、島の日常。

思い立ったら燕岳

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先ほどの記事で書いたように、ハタチのころから猛烈に山の虜になりました。

 

雑誌や本を立ち読みしまくり、ヤマレコをブックマークしたり、ヤマケイのメルマガを登録したり、アウトドアブランドを買い漁ったり、、、。だんだんと、あの頂に立ちたい!と思うようになり、初心者向けの山を本やネットで調べるようになりました。

 

そんな中で、とくに私の心を掴んだ山は

 

長野県北アルプス「燕岳」(つばくろだけ)

 

まったくの初心者のクセに3000m級の山に憧れたり、雑誌を読み漁ったあげく森林限界を超えた景色にしか興味がなくなったり、、、

なんの心配もせずに、ツアーに申し込みをしてしまいました。

 

燕岳の前には、富士山や高尾山などのメジャーな山には挑戦済みでしたので、初登山が燕岳という訳ではなかったが今思うと、とんでもないなぁと思います。

 

そうとなったら、karrimorで30Lのザックを買い、HHのレインウェアを買い、金券ショップでスーパーあずさの回数券をバラで買い、熱心に本で予習を行い、会社では階段を使って足腰を鍛え備えた。

 

わたしが利用した旅行会社は、アルパインツアーサービス。体力に自信がなかったため、山リータという女性限定コースに申し込み。クラブツーリズムのあるくと迷いもしたが、日程や専門性の高さなどから、前者を選びました。(これから、山のツアーはアルパインツアーサービスに申し込むようになりました。)

 

 

ひとりスーパーあずさに数時間揺られ、大糸線に乗り換える。そろそろという時にシューズを履き替え、穂高駅に到着。待っていたバスに乗り込み、登山口へ向けいざ出発。

 

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ツアーメンバーは、8割はアクティブシニア層。大先輩方と、1泊2日の旅です。山道に揺られ、登山口に到着。これからキツイ長丁場が始まるのかと思うと、はたして登りきれるのか、、緊張する。

 

さて、出発です。

 

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 登っている途中の記憶はあまりないが、想像を超えた延々延々延々の登り。

 

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な、ナメていたーー。

 

 

遅れをとらないように、必死にガイドの背を追っていたのを覚えてます。

ツアーメンバーとの会話や、虫除けスプレーの貸し借り(なんかハチみたいな虫が耳に入らないよう心配した記憶が)、お菓子の交換などを通じて、お互いを励まし合いました。

 

 

途中休憩の合戦小屋ではスイカをおすそ分けしてもらう。

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そして燕山荘に着いたのは、薄暗い夕方だった気がする。

 

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大部屋にツアーメンバーのみで雑魚寝スタイル。布団はしっかりとしていて、贅沢だった。夕ご飯も美味しくいただき、明日に備えて就寝。

 

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しかし、、お決まりの高山病と戦う。

 

 頭痛がひどく、朝方声を出して悶えてしまう。するとメンバーから、どうぞとアミノサプリを渡される。粉末のやつで、だいたいみんな常備しているが、思ったより高いのでわたしは持ってなかった。みんな優しい。

 

頭痛がおさまり、今日はついに登頂!と、その前に人気のケーキセットをいただく。クオリティの高いメニュー。

 

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とにかく延々と登った昨日に比べ、道は険しくなく、心に余裕を持ったまま、出発。

 

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そして、やっと2763mの頂上に立つことができました。

 

感動!やったぞー!

 

憧れから、現実に。この瞬間こそ、至福のとき。頑張ってよかった。

 

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美しい稜線。

稜線歩きが一番高まりますね。

 

 さて、登りがあれば下りもあるわけで、延々と登った山道を延々下ります。

正直なところ、登りよりも下りがキツイ!!

 

余談ではあるが、ストックを持っていなかったわたしは、人一倍体力を使ってしまい、しまいにはガイドの方に荷物を持ってもらうという恥ずかしいエピソードが、、、。

 

 

それはさておき、素晴らしい景色を堪能でき、自分と戦った二日間。

挑戦して本当によかったと思います。